さらなるスキルアップを目指し、活躍の場を広げたいと考える美容師の方は多いと思います。
そんなときにオススメなのが、資格の取得。
資格を持っていれば自らのスキルを客観的に証明することが可能なため、転職の際などに有利に働くこともあります。
また、資格を取得するためにさまざまな知識や技術を吸収していく時間もとても有意義です。
美容師免許の他に、美容師として働くうえで役立つ資格としては「パーマ検定」や「ヘアカラー検定」等がありますが、今回は、それ以外のオススメ資格をいくつかご紹介します。
自分に合った資格を是非見つけてみてください。
色彩関係の資格
美容室での施術と言えば、カットとパーマと「カラー」。色彩の知識を身に着けることで、お客様により良い「カラー」を提供することができるようになります。また、自分に似合う色を探しているというお客様に的確なアドバイスをすることも可能に。
色彩関係の資格には以下のような種類があります。
・色彩検定(色彩検定協会)
・色彩技能パーソナルカラー検定(日本パーソナルカラー教会)
・カラーコーディネーター検定(日本カラーコーディネーター協会)
・パーソナルカラリスト検定(日本カラリスト協会)
お客様に似合う「カラー」を見つけるためには、お客様本来の肌の色をしっかりと把握することが大切です。
色彩関係の資格取得で迷っているという方は、まずはパーソナルカラリスト検定を取得してみるのはいかがでしょうか。
美容関係の資格
美容師として働いていると、ヘアスタイルだけではなく、成人式の着付けやメイクなどに関わる機会もあります。
また最近は、ネイルサロンを併設していたり、まつ毛パーマを行っていたりする美容室も増えています。お客様のトータルビューティーをデザインしたいという方は、以下のような資格を持っておくのがオススメです。
・日本メイクアップ技術検定(社団法人JMA)
・ネイリスト技能検定(日本ネイリスト検定試験センター)
・着付け技能検定(全日本着付け技能センター)
・プロアイリスト技能検定(日本まつげエクステ協会)
上記の資格を持っておくことで、仕事の幅が広がるかもしれません。
自分がどういった美容師を目指すのか、お客様にどんなことで満足していただきたいのかを考えて取得していきましょう。
今注目の資格「ヘアケアマイスター」
ご紹介したように美容師の仕事は幅が広く、仕事に活用できる資格の数も非常に多くあります。そのため、どの資格から手を付けたらよいか分からない……という方もいるでしょう。
そんな方にオススメなのが、今注目を集めている「ヘアケアマイスター認定試験」です。
「ヘアケアマイスター」とは、日本ヘアケアマイスター協会が行う認定制度です。
この資格は美容師免許あるいは理容師免許を取得しており、さらに現役で働いている方のみ受験することができます。
認定試験には「プライマリー」「ミドル」「マイスター1次・2次」の3つのコースがあり、「プライマリー」から順に合格していかなければ「ヘアケアマイスター」の称号を得ることができません。
「プライマリー」から「マイスター1次」の試験では毛髪科学や毛髪カウンセリング、皮膚科学、パーマ剤等の知識を計り、「マイスター2次」ではコミュニケーションスキルや的確なアドバイスを行うことができるかのスキルを計ります。
「プライマリー」の合格率は60%前後と比較的高めですが、「ミドル」の合格率は40%、「マイスター1次」で20%前後と徐々に難易度は上がっていきます。
合格率から見ても「ヘアケアマイスター」を取得するのは非常に難易度が高く、取得者の数もまだまだ少ないため、「マイスター」を取得することができれば大きな強みとなるでしょう。
資格には非常に多くの種類があり、名前や内容も似通っている場合があるため、ネームバリュー等を考慮してベストだと思うものを取得していくことが大切です。
自身のキャリアアップや転職のために、空いた時間を上手に使って資格の取得を目指してみましょう。