「ぜったいあの美容室に就職したい!」
「なにを基準に美容室を選んだら良いか分からない……」
人によって働く美容室の決め方はさまざまですが、共通して言えることは「どの美容室で働くかによって、あなたの美容師人生が大きく左右される」ということ。
そのため、就職を考えた時には美容室のさまざまな面に目を向ける必要があります。
そこで今回は、就職する美容室を見極めるポイントをご紹介します!
ステップ1
自己分析をして自分自身を知る
【初めて美容業界へ進む方】
『自分はどういった人なのか?』を知っておくことが、履歴書・面接試験では必ず必要です。
美容業界だけでなく、他業種の面接試験でも「あなたはどういう人ですか?」などのあなたの人柄や性格に対する質問を面接官から聞かれることが多いと言われています。
自己分析をして整理して言葉で伝えられるように準備しておかなければ、急に聞かれた場合に薄い回答でしか答えることができません。
「周囲から見た自分はどういう人なのか?」
自分自身で気が付けない点もあるので、家族や友人などに聞いてみて総合的に自分を分析してみましょう!
【中途採用を考えててる方】
今までのお店を辞めた理由はそれぞれいろいろな思いがあったかと思います。
「給料が少なく生活できない」「拘束時間が長い」「休みが少ない」「人間関係がうまくいかない」「指導関係」など。
もう一度やめた理由を考えて自分なりに整理してみましょう。
次の職場を選ぶ際には、続けることができなかった理由を重要視して選んでください。
ステップ2
あなたが目指す美容師像は?
「有名な雑誌やテレビに取りあげられるようなスタイリストになりたい」
「原宿・南青山で働きたい」
「早くスタイリストになりたい」
「個人店でのゆっくりとした接客をしたい」
将来、自分がどういう美容師になりたいのかが重要になります。
まずは、『なぜ美容師になりたいと思ったのか』『美容学校に進んでみてどういう美容師になっていきたいと感じたか』を思い返してみて下さい。
人によって目指す美容師像が違うと思います。
- 雑誌の撮影やヘアメイクの仕事が多いサロンに進みたい
- 多くのお客様が来店されるサロンに働きたい
- くつろぎを提供するサロンで働きたい
一度働いてダメなら次があるとは決して考えず、自分自身の将来のためにもこのポイントは焦らずブレないように、じっくりと考えましょう!
ステップ3
自分自身が思い描く美容師像と美容室のコンセプトをマッチング
自分の美容師像をイメージできたら、どのエリアで働きたいかを考えてみて下さい。
働きたいエリアを絞ることができたら、店舗のホームページなどにどのようなサロンで、どういったコンセプトで運営しているのかを記載してあるので、自分のイメージした美容師像とサロンのコンセプトとを照らし合わせてみましょう。
さらに、美容室の経営理念をチェックすることも重要です。
たとえば、「地域に貢献することを第一としている」と「技術を磨いて業界のトップを目指す」という経営理念の美容室では方向性が大きく異なります。
美容室に限らず、多くの会社がこのような経営理念のもとにマーケティングや販売戦略を練るので、自分の夢に沿った経営理念の美容室を選んだ方が働きやすくモチベーションもあがるので、自身のステップアップにもつながります。
ついチェックが疎かになりがちな経営理念、これからはきちんと把握するようにしてみましょう。
ステップ4
サロン見学に行って実際のお店を見る
ホームページや情報誌だけでなく、気になったサロンへは実際に足を運んで必ず行くようにしましょう。
給料だけでなく美容室を見学することで、ホームページや情報誌では得られないさまざまな情報を得ることができます。
例えば、多くの時間を過ごすことになる職場の「スタッフの人間関係」、「実際の美容室の雰囲気」、「混雑状況」、「接客のスタイル」、「スタッフの技術力」などが分かります。
さらに、お店のインテリアやスタッフとお客様の会話によっても、美容室の雰囲気を感じとることができます。
照明が明るく、インテリアもオシャレで、スタッフが頻繁にお客様に話しかけているようであれば、若い人をターゲットにしていると言えるでしょう。
一方、席数に対してスペースが広く、落ちつた雰囲気で、スタッフがあまり積極的にお客様に話しかけていないようであれば、ターゲットの年齢は高めと考えられます。
さまざまな美容室に足を運ぶことで「美容室ごとの違い」が把握できるようになり、「どういった美容室が自分に向いているのか」「自分にとって譲れないポイントはなにか」なども見極められるようになってきます。
ただサロン見学に行く際に注意しておきたい点があります。
サロン見学のポイント①
気になっているサロンがあった場合は、サロン見学の前に実際にお客様として来店するのも大きなポイントです!
サロン見学とは事前にアポイントをとってからの見学になりますので、サロン側は構えてしまい、素の状態の接客を感じることができません。
短時間での見学よりはお客様としての滞在時間の方が長くいることができ、そのお店はどのような接客をしているのかをきちんと把握できると思います。
※この時点では自分が就職志望とは言わないようにしましょう。
サロン見学のポイント②
質問事項のNGワードとして「給料」や「休日」については自分からは聞かないようにしてください!
「給料」や「休日」については自分から聞かなくてもサロン見学で対応したスタッフが必ず伝えてくれます。
自分から聞いてしまうとサロンに良いイメージが残らないのでやめておきましょう。
最近では昔と比べて高待遇でどのサロンも受け入れ態勢が整っていますが、世代によっては「休みを削って、成果報酬があたりまえ!」という考えを持っている人もいます。
「待遇優先で自己中心的な子なのか?」なんて思われてしまう可能性もありますので、気を付けてくださいね!
「何となく良さそう」で美容室を決めるのではなく、実態を見極めることが美容室に就職する際に大切になってきます。
人気のある美容室を選ぶことは、自分の夢を叶えるための基盤を作るために欠かせないポイント。
あなたの美容師人生を決めることができるのは、あなただけ。
自分の夢を叶えられる美容室をしっかりと見極めましょう!