美容師として一人前になるには技術だけを磨けば良いわけではありません。
先輩や同僚との人間関係構築のため、またお客様のニーズを引き出すためのコミュニケーション能力が欠かせません。
そこで今回は、美容師ならではのコミュニケーション能力アップのコツをご紹介します。
カウンセリングでニーズを引き出そう!
美容師としてコミュニケーション能力を発揮すべき重要な場面のひとつに、お客様のカウンセリングがあげられます。
カウンセリングでうまくニーズを引き出すことができれば、次の来店に繋がりやすくなるでしょう。
お客様は多かれ少なかれ不安を抱いて来店されています。
「イメージ通りに仕上がるかな?」
「髪を切られ過ぎないかな……」
そんな不安をカウンセリングの時に取り除くことが大切です。
まずは、希望を聞くなかで頷いたり目を見たりしてお客様の思いや気持ちをしっかりと受け入れてあげてください。
美容師に同意されるとお客様もほっとして、「なぜその髪型を希望するのか」、「今の髪型の悩み」などを話しやすくなります。
来店されるお客様が、自分自身のニーズを全て把握しているわけではありません。人間には自分で理解しているニーズが2割、気持ちの底に隠れているニーズが8割あるといわれています。
たとえば「重めのスタイルが好き」と言われたとしたら表面的に受け止めるのではなく、「軽いスタイルがキライな理由があるのかな」など反対側からもアプローチを心がけてみましょう。
お客様自身に興味を持ち、相手の立場にたってイメージすることが、お客様が本当に望むスタイルを叶えるための一歩です。
リピートしてくれたお客様には前回の感想を聞こう!
お客様がリピートしてくれたら美容師として認めてもらえたようで嬉しいですよね。
しかし、ここで満足してはいけません。前回満足したからといって今回も満足してくれる保証はどこにもないからです。
そこで、前回はどこが気に入ってくれたのか、前回の来店後に気になる部分はなかったか聞いてみましょう。
もし、お客様が前回の施術で気に入ってくれた部分や気になる部分があったならば、今回の施術に活かしましょう。
そうすればお客様の満足度もアップし、さらなるリピートに繋がりやすくなるので、結果的に自分自身のスキルアップにも繋がります。
このような小さなコミュニケーションを重ねることが、お客様との信頼関係を築くうえで重要になってくるのです。
基本中の基本!笑顔を忘れずに
仕事が忙しくなったり、疲れていたり、スタイリングに没頭していたりすると、つい顔がこわばってしまいがちです。
一生懸命仕事をするのも大切ですが、お客様との雰囲気を良くするために笑顔は欠かせません。
なぜなら、笑顔は敵対心がない証であり、相手の警戒心を解くことができるからです。
しかし、不自然な笑顔だと逆に距離が開いてしまう恐れがあるので、日頃から笑顔でいるクセをつける、鏡で練習するなどして自然な笑顔を作れるようにしましょう。
お客様とのカウンセリングの時だけでなくスタッフとのコミュニケーションの際も、笑顔を心がけると雰囲気も良くなり信頼を得ることにも繋がります。
これらのポイントはどれも難しいことではありません。
日々心がけるだけできるものばかりです。
ぜひ今日から実践してみてくださいね!